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東川 篤哉 純喫茶「一服堂」の四季


本書は全四話の連作短編小説集です。

珈琲の味は、いまひとつ。でも推理にかけては一級品。人見知りの美人店主は、安楽椅子名探偵。「春」「夏」「秋」「冬」の事件を描く傑作推理短編集! (「BOOK」データベースより)

第8回本屋大賞を受賞した『謎解きはディナーのあとで』を書いた東川篤哉氏の作品ということで、目の前にあったので借りてきました。

つい先日、三上延氏の『ビブリア古書堂の事件手帖』という本を読んだばかりでしたので、本書もかなりの期待を持って読み始めたのですが、とてものことに本書の内容についていけませんでした。

本書の読み始めは、その舞台や場面、登場人物の設定、会話を含めた文章の軽さ、などからライトノベルと分類される類の小説だと思っていました。しかし、どうも違うようです。読後に調べてみると、鮎川哲也が編集を務める公募短編アンソロジー『本格推理8 悪夢の創造者たち』に採用されたり、有栖川有栖の推薦を受けて本格的に作家デビューしている作家さんだったのです。東川篤哉という作家は「トリック重視の本格派」と紹介されているではありませんか。( ウィキペディア : 参照 )

「ユーモア・ミステリー作家である。骨格としてはトリック重視の本格派であ」るとは書いてあるのですが、本書の軽さは残念ながら私の感性とは相容れないようです。

本書が、舞台設定や語り口の軽薄さだけではなく、私の好みに合わなかった一番の理由は、肝心のトリックが首をひねるものだったからだと思われます。本格派に馴染めない理由の一つにトリックありきのストーリーという点がありますが、本書はまさにそうだったのです。

ただ、第四話で見せる本書を通してのトリックによるどんでん返し、には驚かされました。こうしたトリックは決して嫌いなものではなく、この点で若干評価が高くなったのは事実です。

そもそも作者の東川篤哉という作家は本屋大賞をとっているのです。であるのなら、その大賞作品の『謎解きはディナーのあとで』は読まなければならないでしょう。その後でこの作家を読み続けるか否か決めたいと思います。

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このブログの本棟として本の紹介のサイトを開いています。
(こちらです⇒読んだ屋
本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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