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池波 正太郎 剣の天地

剣の天地 (上巻) (新潮文庫)剣の天地 (上巻) (新潮文庫)
(2002/01)
池波 正太郎

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剣の天地 (下巻) (新潮文庫)剣の天地 (下巻) (新潮文庫)
(2002/01)
池波 正太郎

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上泉伊勢守信綱は戦国時代に今の群馬県(上州)の城主だった人で、武田信玄、上杉謙信、北条氏康等の力ある武将との間で生き残りをかけて戦い抜いた武将の一人です。

上州は剣技の盛んなところで、上泉伊勢守も幼いころから念流や香取神道流、陰流等を学んでいたといいます。剣の師匠については諸説ありますが、本書では松本備前守と愛洲移香斎としています。先般読んだ海道龍一朗の「真剣」も同様でした。

「真剣」では剣聖としての上泉伊勢守信綱に焦点を当て、少年期から宝蔵院胤榮との戦いまでを「剣」との関わりを中心に描いてありました。それに対し本書では、武将としての上泉伊勢守信綱を描いてあります。

本書での上泉伊勢守は冒頭で既に38歳であり、北条との戦いの只中にあります。そして上泉伊勢守信綱が武田信玄との戦いに敗れ、一回の剣士として旅立つまでの話で物語の大半が終わってしまうのです。

「真剣」での冒頭からの緊迫した立ち会いの印象とはまったく異なる物語です。

本書では、伊勢守と女性との絡みがあり、伊勢守に対立する剣士として十河九郎兵衛という剣士を登場させています。勿論、柳生宗巌等も出てきて立ち会いもあります。そして実に読みやすいのです。上下巻合わせて800頁強もある文庫本ですが、殆ど4時間ほどで読み終えてしまいました。

私個人の好みは「真剣」の剣聖としての上泉伊勢守信綱の面白さを買うのですが、人間上泉伊勢守信綱を読みたい人はこの本でしょう。池波正太郎という作家の「鬼平犯科帳」や「剣客商売」と同じレベルとまではいかないでしょうが、十分に面白い物語です。

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本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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