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北野 武 ラストシーン 北野武





「取材を語る」「恐怖を語る」「運・不運を語る」「弟子の名前を語る」など、時代の最前線で表現を続けるビートたけし/北野武の核心を問う全14本のインタビューを収録。なぜ、彼だけが特別であり続けられるのか。笑いと納得だらけの金言が満載です!(「BOOK」データベースより)


本書は、ロッキング・オンから刊行されている雑誌『SIGHT』、『SIGHT ART』で長期連載中である北野武の自叙伝インタビューと、本書用に収録されたインタビューも収録した単行本シリーズの第十二弾です。

北野武という、現在のお笑い界の最高到達点にいる一人の芸人へのインタビューをまとめた聞きとり集で、これまでも『北野武 自叙伝シリーズ』として十一冊が刊行されています。

北野武という名前だけで、インタビューの聞き取り形態での出版が出来るのですから、北野武という人間の人気度の高さが知れます。

芸人として、また人気監督としての発言そのものが小気味よく、含蓄ある言葉として読者は受け取り、本人は金が入るだけですから笑いは止まらない筈です。

でも、北野武という人物に興味があり、彼のインタビューは聞こうと思うのですから仕方がない。彼の語った言葉が活字になっているだけでそれを読もうと思うのです。惚れた弱み、ということかもしれません。

でも、自分で金を出してまで買おうとは思わないし、実際、本書も図書館で借りて読んでいるのですから、私にそこらのことを言う資格はないのですが。

とにかく、この人の生きざま、そして彼の作り出す番組、作品は文字通り破天荒であり、ユニークで面白いのだからどうしようもありません。

かつて「大橋巨泉」というテレビの申し子がいたけれど、あの人を越えたのかもしれないと思うこともあります。それほどに、テレビの世界に残したものが大きいし、映画の世界にもその足跡を残しているのですから、何も言えないのです。

とにかく、「戦場のメリークリスマス」に抜擢されて役者をやり、希代の殺人犯大久保清などの極悪人を演じた頃からずっと見ているたけしであり、北野武ですので、その他大勢の一ファンとして更に見つめていきたいと思うのです。

ビートたけし ヒンシュクの達人

ヒンシュクの達人 (小学館新書)ヒンシュクの達人 (小学館新書)
(2013/12/02)
ビートたけし

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私の好きな芸人さんの一人である「ビートたけし」の言葉をつづった文章です。

常に毒を吐き、それを笑いに変えてテレビの中でシニカルな笑いを浮かべている芸人さんです。述べてあることは実に正論だと思います。でも、その正論をなかなかに言えないのが今の社会なのでしょう。

勿論この中で言われていることに全面的に賛成というわけではありませんが、概ね納得させられてしまうのではないでしょうか。大半人はそうだと思います。

週刊誌に連載されている「たけし」の連載をまとめたものだそうです。この人はやはりすごいと思わされる言葉が並んでいます。

例えば、「悲しみは本来『個人的なもの』」という項の中で、東日本大震災に関し、「2万人の人が死んだ一つの事件」と考えると被害者のことを理解できない、「人の命は2万分の1でも8万分の1でもない。そうじゃなくて、そこには『1人が死んだ事件が2万件あった』ってことなんだよ」、と言うのです。個々人の悲しみを想像できないようになってくる、それこそが冒涜だ、と。

また別の項では、「人間、自分が圧倒的に優位な立場にいるときに、相手にどう振る舞うかで品性みたいなものがわかる。」とも言っています。「弱い立場の相手をかさにかかっていじめるのは、とにかく下品なんだよ。」というのです。

日ごろ自分がテレビでやっていることは滅茶苦茶なことのように思えるのですが、それもしたたかな計算の上にあるものなのでしょう。

実に小気味よく、説得力ある言葉が並んでいます。

短時間で読めます。是非一度読んでみることをお勧めします。

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Author:siro
このブログの本棟として本の紹介のサイトを開いています。
(こちらです⇒読んだ屋
本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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