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高野 和明, 阪上 仁志 夢のカルテ

夢のカルテ (角川文庫)夢のカルテ (角川文庫)
(2011/12/22)
高野 和明、阪上 仁志 他

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銃撃事件に遭遇した麻生刑事は、夜毎の悪夢に苦しめられていた。心理療法を受けようと決意した彼は、来生夢衣という不思議な雰囲気をたたえた女性カウンセラーと出会う。やがて麻生は、夢衣に特殊な力があることを知る。彼女は、他人の夢の中に入ることができたのだ―。夢の力を信じた二人の愛の物語。(AMAZON内容紹介) -----------------------------------------------------

高野 和明の他の作品とは全く文体も文章の印象も異なる作品でした。

二人共同でストーリーを作成し、高野が執筆した、と最後に書いてありました。

しかし、ストーリーにもう一人別人が加わるだけでこんなにも印象が変わるものでしょうか。

重いテーマも正面から描いていたこの作家にしては、確かに全く新しい心理学という分野で、それまでとは異なって主人公が女性だとはいっても、単に物語だけ読んでみたら別人の作と思うに違い程異なっているのです。

内容にしても、この作品に関してはあまり心に残るものではありませんでした。ロマンスものだからでしょうか。

とにかく、残念の一言に尽きます。

高野和明 ジェノサイド

ジェノサイドジェノサイド
(2011/03/30)
高野 和明

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本業が忙しくなり、やっと読了しました。

思っていた内容とは異なる作品でした。

ジェノサイドという題名からして、映画プレデターのようなアクションものを予想していたのだけど、いい意味で裏切られました。

他の作品と比してもまた全く異なるテイストで驚きます。

ただ、学術的なこともよく調べてあるし、緻密に考えられてもいるのでしょうが、もう少しエンターテインメントとして徹してくれていれば、更に面白く読めたのではないかと思いました。

著者の歴史観が色濃く出ている作品であることは分かるのですが、各場面で少々唐突にすぎますし、重要な役割を果たす友人の存在にしても少々説明不足でご都合主義的に感じられてもったいないです。残念でした。

でも、さすがベストセラーになっている本です。面白さは否定できませんね。

高野和明 幽霊人命救助隊

幽霊人命救助隊 (文春文庫)幽霊人命救助隊 (文春文庫)
(2007/04)
高野 和明

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高野和明という作家は良くもまあこのように重いテーマを次々に書くものだと呆れてしまいました。本書も最後まで読み通すのに体力を必要としました。

何せ、主人公が4人の自殺者の幽霊で、この4人が神様から命じられて、100人の自殺者を思いとどまらせる、という使命を負うのです。この神様という存在自体が良く分からないのですけどね。

そして、各章で色々な状況の自殺者を助けていくのですが、これがまた現代社会における悲惨な状況を拾い出して読者の目の前に晒すのですからたまりません。勿論、夫々の自殺者を救助するにあたりそれなりの救いがないことはないのですが、まるで自殺カタログの連作短編集です。きついです。

読後感がまあ救いがある分良いのかな、とは思いますが、ホントにこの作家はいろんな引き出しがある人だと思います。

ここ数日この作家を立て続けに読んでいます。今「ジェノサイド」に取り掛かっているのですが、これはどうもアクション系らしいので、「グレイヴディッガー」のインパクトをもう一度期待しても良いのではないかと思っています。

高野和明 13階段

13階段 (文春文庫)13階段 (文春文庫)
(2012/03/09)
高野 和明

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昨日に続き、この本もまた重い本で、途中までもう読むのを止めようかと何度か思いました。 過失殺人で服役した少年と刑務官が、冤罪の恐れのある死刑囚の無実を証明しようと走り回る話です。

死刑制度については私も昔法律関係の仕事に就いていたこともあり、少々考えたことはあります。この本の中に出てくる教育刑主義と応報刑主義の対立は、別に死刑制度についての考え方の話ではなく、刑罰そのものについての2つの大きな考え方です。結論は簡単に出るものではありませんが、現代の通説と言われる応報刑主義に何となく、そういうものかもしれないという感じを持ったことがあります。

本書は、中ほどでは回想シーンの多用などで死刑制度そのものの問題点等を読者に真正面から提起します。

これが少々重かった。メインの物語は進まずにこれでもかと問いかけてくるのです。

横山秀夫の「半落ち」も問いかけるテーマは重く、決して明るい本ではありませんでしたが、それなりに物語として、誤解を恐れずに言えば「面白く」読めました。でも、本書は何故か物語世界に入っていけないのです。体調次第では読むのを止めてしまったかもしれません。

終盤、物語は急展開を見せ、作品に引き込まれました。今は最後まで読んでまあ良かったとは思っています。

やはり選考委員の満場一致で第四十七回江戸川乱歩賞を受賞した作品だなと思っているのです。

高野和明 K・Nの悲劇

K・Nの悲劇 (文春文庫)K・Nの悲劇 (文春文庫)
(2012/06/08)
高野 和明

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「グレイヴディッガー」とはまったく異なる、ホラーでした。この作家はこんなものも書くのか、という驚きの方が先に立った本でしたね。それほどに「グレイヴディッガー」のインパクトが強く、また面白かったのです。

この本はどうもテーマがテーマだけに乗り切れませんでした。

人工妊娠中絶と多重人格、憑依。

読んでいて重い重い。途中でやめようかとも思いましたが、まあ何とか最後まで読み終えました。

読後感がそれほど悪くないので救われましたが、この手のテーマはあまり読む気にはなれません。

昔読んだ、スティーブン・キングの「ペット・セマタリー」も途中でやめたことを思い出しました。

私の読みたいのは「面白い」本なので、ちょっと違うのです。

「良い本」かもしれませんが私にとっての「面白い」本ではなかったということですね。

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Author:siro
このブログの本棟として本の紹介のサイトを開いています。
(こちらです⇒読んだ屋
本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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