阿木 慎太郎 闇の警視 乱射

闇の警視(9) 乱射 (祥伝社文庫)闇の警視(9) 乱射 (祥伝社文庫)
(2013/03/13)
阿木 慎太郎

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読み始めて暫くはヤクザの組同士の対立を描いた、かつてヒットした東映やくざ映画の『仁義無き戦い』のような物語かと思っていたのですが、元公安警察官の男を主人公に据えたアクション小説でした。

冒頭から東京駅での乱射事件で幕を開けます。一般市民をも巻き込んだこの抗争事件は関東最大の暴力団『新和平連合』の内部抗争であり、関西の暴力団をも巻き込みかねない抗争へと発展していくのです。

登場人物が多く、その人間関係も絡み合っていて筋がつかみにくい印象で、舞台背景の説明はあるものの、物語展開が唐突な感じは否めませんでしたが、それも当然でシリーズ九冊目だったのです。

当初は「極道狩り」シリーズとして、祥伝社のノン・ノベルから出版されていたシリーズです。その後新しいシリーズとなり、当初の「極道狩り」も改題されて「闇の警視」シリーズとして統一されたのだそうです。本書は新シリーズになってからでも四冊目であり、唐突な感じがするのも当たり前でした。

この手の徹底したエンターテインメント小説はストーリーの面白さは勿論必要なのですが、キャラクターがそれなりに魅力的でないと読み手を満足させられないと思っています。その点、登場人物の造形が似たところがあり、若干区別がつきにくい感じもあったのですが、それでもシリーズ当初から読んでいるとまた違った印象になるのでしょう。だからこそ九刷目にもなる人気シリーズになっているのだと思います。

これまでの話を全く知らずに読んだため上記のような違和感を持ったのでしょうが、そういう私でもアクション小説として何も考えずにただ楽しんで読むには結構面白い小説でした。シリーズの最初から読んでみたいものです。

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本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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