加地 倫三 たくらむ技術

たくらむ技術 (新潮新書)たくらむ技術 (新潮新書)
(2012/12/15)
加地 倫三

商品詳細を見る

思えば、ずっと、たくらんできました―― 「格付け」「ブラックメール」など過激さとリアルさが突き抜けている「ロンドンハーツ」。 「家電芸人」「中学のときイケてない芸人」など、斬新でツボをついた企画の「アメトーーク! 」。 この二つの番組を同時に手がけ、企画・演出・統括の全てをこなすのが加地プロデューサーです。 「どうしてそんなに面白いことを思いつくの?」「なぜヒットし続けているの?」「どうやって仕事ををこなしているの?」――その秘密は、彼の『たくらむ技術』にあります。 アイディアの出し方、会議のコツ、社内の根回し、スタッフに必要なスキル、仕事と向き合う姿勢まで、業界がいま最も注目するプロデューサーが、「頭の中」と「手の内」を初めて明かします。(出版社からのコメント)
---------------------------------------------

特別目新しいことが書いてある本ではありませんでした。ネット上などでこの作者が語っていることが纏められているという感じ。

確かに、この人がプロデュースしている「アメトーーク! 」「ロンドンハーツ」という番組はともに好きでよく見ているのだけれど、その制作裏話や制作方法等、もう少し読者の知らないことを書いてるかと期待したので、残念でした。

東 直己 眩暈

眩暈 (ハルキ文庫)眩暈 (ハルキ文庫)
(2012/02/15)
東 直己

商品詳細を見る

ある夜、何かから逃げている少女をタクシーの中から目撃した畝原は、タクシーの運転手と共にその少女を探すが見つからない。翌日、その少女は死体で発見された。個人的に事件解決を目指す畝原だが、続いて第2の殺人がおきる。

この作家は物語の作り方が上手いのだろう。

このシリーズも人物造形が極端というか、ありがちな人間ではあるけれども、そこまで行くか、という人物が多数登場し、されらの人物がストーリーを面白くさせていることもまた間違いないと思われる。

謎解きが好きな人たちには物足りなさがあるかもしれないが、個人的にはストーリー重視の物語が好きなのではまるのだと思っている。社会派と言われる作家の方が好みであるし、この人も現実社会に起きている事件をヒントに物語を構築しているようで、そこが私の好みに合うのだろう。

主人公が家に帰り、家族の日常の微笑の中に幸せを感じるくだりなど、私の好みにぴたりとはまるのだ。

木内 一裕 喧嘩猿

喧嘩猿喧嘩猿
(2013/07/27)
木内 一裕

商品詳細を見る

皆が知っている、いや、今は知らない人も多いかもしれない「森の石松」の、この作者なりの物語。

活字が古い漢字を使ってあり、それに丁寧にルビを振ってある。当初はそれが少々わずらわしく感じた。しかし、読み進むにつれ、邪魔な感じは無くなり、講談調を目論んだであろう著者の狙いにはまった気がする。

これまで見聞きした森の石松、黒駒の勝蔵、武居の吃安といった連中が漢(おとこ)として生き生きと活躍しているではないか。石松もまだまだ通り一遍のワルガキでしか無く、一巻で終わってしまうには惜しく、もう少し木内版石松を読んでみたい気がした。

藤木 稟 太古の血脈

太古の血脈太古の血脈
(2009/10/17)
藤木 稟

商品詳細を見る

伝奇小説の典型的な物語ではあるのだけれど、私の感覚には全くと言って良いほど響かなかった。

テーマは面白そうなのです。しかし、半村良の「産霊山秘録」などを持ち出すまでもないのだろうけど、なにせ文章も構成もあまりにリアリティーが無いと感じてしまったのです。もとより、内容が法螺話なので本来の意味でのリアリティーなどある筈もないのではあるけれど、法螺話は法螺話の世界での整合性を持って欲しいのです。でないと感情移入できません。

本書も途中で何度投げ出そうと思ったかわかりませんが、とにかく読了しました。

帯に高橋克彦氏の推薦文があり「未熟な読者は要らない」とありましたが、私もその未熟な読者の一人のようです。

こうした本も私の好みに合わないだけで好きな人もいるのでしょうから、否定はしません。ただ、私の感覚には合いませんでした。

鈴木英治 若殿八方破れ 5 久留米の恋絣

~若殿八方破れ~  久留米の恋絣 (徳間文庫)~若殿八方破れ~ 久留米の恋絣 (徳間文庫)
(2012/12/07)
鈴木英治

商品詳細を見る

旅の目当ての地である筑後久留米に到着した真田俊介一行、まずは名物のうどんに舌鼓を打つ。しかし一安心も束の間、おきみの母親のための薬、芽銘桂真散を仕入れる手筈となっている薬種問屋の主人の別邸が火事で焼け、一人の男の死骸が残されていた。さらに、何者かに薬を奪われてしまう。俊介はその背後に、宿敵似鳥幹之丞の暗躍を感じとる。そして、似鳥から文が届いた…。傑作廻国活劇第五巻。(AMAZON内容紹介)

相変わらずの鈴木節だ。ただ物語に乗って読み進めていけば読了する。特別に良くも無く、また悪くもない。

ということで例によってあまり書くことも無いのでAmazonの内容紹介でお茶を濁してしまう。

東 直己 探偵はひとりぼっち

探偵はひとりぼっち (ハヤカワ文庫 JA (681))探偵はひとりぼっち (ハヤカワ文庫 JA (681))
(2001/11)
東 直己

商品詳細を見る

みんなに愛されていたオカマのマサコちゃんが、めった打ちにされて殺された。若いころに彼と愛人同士だったという北海道選出の大物代議士が、スキャンダルを恐れて消したのではないかという噂が流れはじめる。マサコちゃんの友人だった俺は、周囲が口を閉ざすなか調査に乗りだした。やがて、身辺に怪しげな男たちが現われ、奇怪な事件が…日本推理作家協会賞受賞作家が描く、軽快なハードボイルド・シリーズ第4作(AMAZON内容紹介) -------------------------------------------

相変わらず物語はテンポよく進む。

仕事の納期が迫って時間が無いのについつい読んでしまう。

しかし、感想を書く時間は無く例によってAmazon内容紹介でごまかす。

相場 英雄 震える牛

震える牛 (小学館文庫)震える牛 (小学館文庫)
(2013/05/08)
相場 英雄

商品詳細を見る

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する主人公の田川は、居酒屋強盗殺人事件を担当することとなった。ミスの目立つ初動捜査を調べ直すうち、今では上司でもある初動捜査の担当刑事との確執や、日本の物流の内幕をも暴きだすこととなる。

確かに、本作の一刑事の執念が殺人事件の解決を通じて現代社会の構造的な欠陥を暴きだす、という側面は、同様に時間を解決していく中で日本の負の歴史を暴きだした「砂の器」に通じるところが無いとはいえないかもしれない。

しかし、何かが違うと感じます。

刑事の事実を追うその過程が「砂の器」に比べてやや粗さを感じ、一方敵対する犯人側の描写も物足りなさを感じます。

でも、それは「砂の器」と比較してのことであって、本作品自体を見れば十分に面白い小説です。

安生 正 生存者ゼロ

生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)
(2013/01/10)
安生 正

商品詳細を見る

北海道の石油採掘基地で職員全員が死んでいるのが発見された。調査に向かった自衛官である主人公廻田は感染症学者の富樫博士と共にウィルスの存在を疑う。次いで北海道のとある町の全滅の方が入るが、感染のルートが分からない。そのうちにとんでもない事実に直面する。

2013年第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

パニック・スリラーという分野は私が好きな分野の一つでもあるので楽しみに読んだ。

しかし、何か今一つのめりこむことができない。

梅原克文の「二重螺旋の悪魔 」や高野和明の「グレイヴディッガー」を読んだ時の様な興奮が感じられないのです。

読んでいる最中から文章が堅く感情移入しにくいと感じていて、更に登場人物設定も不自然さが目についていたし、そちらが気になって落ち着かないのです。ステレオタイプな政治家や鍵を握る学者達の描写も不満が残ります。

勿論、それなりの面白さはあり、ストーリー展開の意外性などは今後に期待は出来る作家さんでしょう。

絶対的な自信を持ってお勧めできる、とまではいかないが、まあ、面白い小説と分類してもいいのではないかと思います。

東 直己 流れる砂

流れる砂 (ハルキ文庫)流れる砂 (ハルキ文庫)
(2002/11)
東 直己

商品詳細を見る

私立探偵・畝原の受けた依頼は、些細なマンションの苦情だった。女子高生を部屋へ連れ込む区役所職員の調査の中で畝原は、彼の父親が、口を封じるように息子を殺して心中する現場に遭遇してしまう。だがそれは、札幌を揺るがす事件の序章に過ぎなかった…。翌日、行方不明の娘を持つ女性の素行調査を依頼された畝原は、殺された職員との恐るべき関係を掴むが―。関係者が殺されるなか、畝原は、巨大な闇の真相に辿りつけるのか!?傑作長篇ハードボイルド。(AMAZON内容紹介)

正統派の探偵の活躍です。

少々調査の対象となる人物造形が極端すぎるかと思わないでもないのだけれど、その説明も主人公の口を借りて為されていて、まあ、そう人物もいないことも無いかと、自分を納得させてしまう。それくらい、ストーリーに絡む主人公の行動が興味を引き、物語の中に入ってしまいました。

ススキノ探偵の明るさは殆ど無いのですが、これはこれで面白く読ませてもらっています。

東 直己 挑発者

挑発者〈上〉 (ハルキ文庫)挑発者〈上〉 (ハルキ文庫)
(2010/05)
東 直己

商品詳細を見る

挑発者〈下〉 (ハルキ文庫)挑発者〈下〉 (ハルキ文庫)
(2010/05)
東 直己

商品詳細を見る

似非超能力者の正体を暴いたことで、正体不明の集団から襲われる毎日を送ることになる。

主人公はそうした中でも仕事は続けなければならず、キャバクラの女たちのミスコンのための身辺調査や、夫の浮気調査をこなしていく。そうした日々の中で殺人事件が連続し、事件は主人公の畝原が請けた調査に絡んでくる。

シリーズの流れの中で、新しい生活を得た畝原の身辺は相変わらず暴力の危険に満ち溢れており、家族もその渦中に居ます。

普通のスーパーマーケットで買ったシャツを着る等身大の主人公の生活の中で、この理不尽な暴力への接触だけが特殊で、その特殊な環境の中でこそ主人公の活躍の場面があるようです。

並行する事件の中での殺人事件、その残酷さ、それにより引き起こされる悲哀が丁寧に描写され、一方で家庭の温かさが描かれます。

暴力対して強さを持つ半面、人間としての弱さをも併せ持つ主人公の行動は、その点で読者に共感を呼ぶのではないでしょうか。

ストーリーは若干冗長な点が無きにしも非ずと感じたのですが、それよりも数段面白さの方が勝ち、長編であることを忘れさせてくれました。

東 直己 悲鳴

悲鳴 (ハルキ文庫)悲鳴 (ハルキ文庫)
(2004/05)
東 直己

商品詳細を見る

十数年前、冤罪逮捕により新聞記者としての職を追われ、妻に見放された畝原は、探偵として一人娘の冴香を養ってきた。ある日畝原の許へ舞い込んだ依頼は、よくある浮気調査のはずだった。鈴木暁美と名乗ったその女性は、夫・鈴木琢郎の浮気現場を撮影して欲しいという。だが、畝原が調査をしてみると依頼人から指定された現場に現れたのは夫の本当の〈妻〉だったのだ。依頼人の女は、何者なのか?やがて彼女が鈴木琢郎に付きまとっているストーカーであることが判明してゆく。そして、何者かが畝原へ攻撃を始めた--脅迫文を書き連ねたFAXが永遠と送られつづけ、マスコミには畝原の過去を誹謗する文章が……。〈鈴木暁美〉を調べていた探偵が殺され、畝原の協力者たちが次々と別件逮捕されるなか、畝原は不可解な事件の真相に辿り着けるのか!?現代社会が生み出した闇を著者独自の視点で描ききった傑作長篇。(AMAZON内容紹介)

時間無くメモのみ

東 直己 後ろ傷

後ろ傷後ろ傷
(2006/10)
東 直己

商品詳細を見る

松井省吾は、北海道で最も「偏差値の低い」私立大学、道央学院国際グローバル大学(通称・グロ大)の1年生だ。北大受験に失敗し半ば自棄になって選択した結果だが、学校になじめず、また回りを「頭の悪いバカ」と見てしまう自分に激しい嫌悪を抱いている。―そんな最悪な日々を送る省吾はある日、グロ大の学生がヤクザにリンチされている現場に遭遇してしまう。交番に駆けこむが警官はとりあわず、それどころか、省吾自身が公務執行妨害と傷害の現行犯で逮捕されてしまう…。“ハーフボイルド”シリーズ第2弾。(AMAZON内容紹介)

時間無くめものみ。

プロフィール

siro

Author:siro
このブログの本棟として本の紹介のサイトを開いています。
(こちらです⇒読んだ屋
本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR