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朝井まかて ぬけまいる

ぬけまいるぬけまいる
(2012/10/30)
朝井 まかて

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武家のお内儀であるお志花、商家の女将のお蝶、一膳飯屋の行かず後家のお以乃という、かつて「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれたおばさん三人組のお伊勢参り道中記です。

最初に読んだこの人の本が「恋歌」という落ち着いた恋模様を描く物語だったし、その次に読んだ「先生のお庭番」もしっとりとした話だったので、本書は少々意外でした。更に冒頭三分の一位まではどうも文章に乗り切れず、外れだったかと思いながら読み進めたのです。

でも、中盤に至る前の人情物語が絡んできたあたりから興が乗り始め、本来ならご都合主義的と言えなくも無い展開や、結末への伏線が見える出会いなど、そんなものはファンタジー物語である以上は許容範囲として、リズムに乗ってきました。

元々丁寧な文章を書く作家さんだしその点が逆に仇となっているかも、などと思っていたその文章が跳ねて感じられ始めました。

やはりイベントの起き方によるのでしょうか。最後はそれなりの一大イベントの末に結末に至ったのです。

ただ、その後の三人はどうなったのでしょう。少々気になりました。

最終的には、読み終えてみれば結構面白かった作品でした。

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直木賞

朝井まかて 前回の直木賞を取った作家ですね。
江戸時代のお伊勢参りも興味があります。

昨日お墓参りに行きました。
多磨墓地が家の近くにあるので私の庭と思って時々墓地の中を歩きます。

なのでお墓参りはあたりませんね。
東京市の時代に公園墓地として作った墓地なのですごく広くてきれいです。

 園内は桜の木が多く植えられているので、これからは花見客も多磨墓地に大勢やってきます。

Re: 直木賞

いつも有難うございます。

> 朝井まかて 前回の直木賞を取った作家ですね。
> 江戸時代のお伊勢参りも興味があります。

この作品は直木賞受賞作の「恋歌」とは少々趣が異なります。
それでも、品位のある文章でありながらコミカルに語って、なかなかに面白い作品でした。

> 昨日お墓参りに行きました。
> 多磨墓地が家の近くにあるので私の庭と思って時々墓地の中を歩きます。

私の家の墓は車が無い家庭には不便な場所で、なかなか行けません。

朝井まかて氏について

はじめまして、朝井まかてさんについて調べていてこちらにたどり着いた者です。

先日 日経の夕刊の書評にこの方の「御松茸騒動」という本が星5つの評価で紹介されていました。

私には中学1年の甥がおりまして、甥の親(私の兄弟)が離婚したために一人で寂しい思いをしているだろうなと時折本を送っています。

甥は本好きで真面目でおとなしく、クリスチャンなこともあり、なるべく心温まり希望がわくような本を送っております。
贈る際には私自身の目で確かめて子供が読んでも差し支えのない本を送っているのですが、丁度この本が本屋さんに無かったので確認ができず、ネットでレビューを検索しておりました。

siro様は朝井さんの本を沢山お読みのようですが、朝井さんの作品は子供にも勧められる部類の作品でしょうか?
もちろん1作1作違いはあるでしょうが。

すみません、唐突に不躾で抽象的な質問をしまして。。。
一言アドバイスいただけたらと思い書き込ませて頂きました。

Re: 朝井まかて氏について

「本好きで真面目でおとなしく、クリスチャン」である中学1年の甥ごさんに朝井まかて氏の作品を薦めることができるか、というお尋ねですが、まず、残念ながら私は「御松茸騒動」をまだ読んでおりません。ですからこの本に関しては何とも申し上げることができません。申し訳ありません。

ただ、朝井まかてという作家は、決して薦めることができないということはないと思います。勿論作品によりけりなのですが、例えば直木賞受賞作の「恋歌」という作品などは、水戸天狗党の夫を思い続ける女性を描いた作品であり感動した小説なのですが、中学一年生に向いているとは思えません。甥ごさんを存じ上げないので何とも言えないのですが、「ちゃんちゃら 」や「ぬけまいる」などは軽くて良いかもしれません。

他の作家さんでよければ、佐藤多佳子氏の「一瞬の風になれ」や「しゃべれどもしゃべれども」、恩田陸氏の「夜のピクニック」、重松清氏の「エイジ」、時代小説では宇江佐真理氏の「おちゃっぴい」、高田郁氏の「みをつくし料理帖シリーズ」などは良いかと思います。

私の中学生の時は「十五少年漂流記」やジュブナイルSFを読んでいましたが、今のお子さんはどうなのでしょう。もう少し大きければあの畑正憲氏の「ムツゴロウ青春記」などは絶対のおすすめなのですが。
何とも中途半端な返事になりました。
済みません。

追伸
私でよろしければいつでもお勧めの本を探しますよ。
いつでもコメントでも、本体の「読んだ屋」のサイトの問合せメールでも連絡下さい。

ありがとうございます!

こんにちわ、

ご親切にまた、ご丁寧なご回答を頂きありがとうございました!

朝井まかてさんの他のお勧め本もよさそうなので、検討してみようと思いました。ありがとうございます。

お勧め下さった他の作家さんも面白そうですね!

私は年に1冊も読まないぐらいのおおちゃく者でして
好きな本は側に置いておいて何度も何度も飽きもせずに
同じページを読み返して涙したり。。。

中勘助の「銀の匙」はほとんどそらんじれるぐらい読み返したりと、極めて読書の世界が狭い為、甥っ子にプレゼントする時はついつい書評に頼ってしまいます。

なので迷いあぐねると新聞の書評で星5つの科学本とか写真集とか、あすいは甥がイチローとオリックスが好きで野球部にも入ってることから、オリックスのムックを送ったりと芸がありません。

甥は一人っ子で、おとなしく、引っ込み思案で、多分友達も少ないと思います。
小さいころから本好きで小学校でも図書委員をしていて随分多くの本を読んでるようです。
別れた先の元お嫁さんが非常に厳しい方なので、中学生が読むのに問題がありそうな本は避けるようにしています。
なるべく「少年少女名作集」的なものとかを選ぶようにしているんですが。

お勧め下さった本がどんな本か私も興味が出てきました。
ちょっと本屋に行って調べてみようと思います。

本当にいろいろありがとうございました!

お言葉に甘えてお願いすることがあるかもしれませんが、その折にはどうぞよろしくお願いします!

No title

本文のことではありませんが・・・

はっぱさんとのコメントのやりとりに何だか心温まるものを感じました。

他人事なのですが、「読んだ屋」がこうしたことで人と繋がり何らかの役にたっていることが素晴らしいと思います。

はっぱさんの甥ごさんが素直に元気に成長されるとイイですね!

Re: No title


> 他人事なのですが、「読んだ屋」がこうしたことで人と繋がり何らかの役にたっていることが素晴らしいと思います。

ありがとう。
なんだか、こっぱずかしい。

> はっぱさんの甥ごさんが素直に元気に成長されるとイイですね!

同感です。
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Author:siro
このブログの本棟として本の紹介のサイトを開いています。
(こちらです⇒読んだ屋
本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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