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杉本 章子 きずな ― 信太郎人情始末帖

きずな―信太郎人情始末帖 (文春文庫)きずな―信太郎人情始末帖 (文春文庫)
(2007/07)
杉本 章子

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このシリーズも4作目です。「昔の男」「深川節」「ねずみ花火」「鳴かぬ蛍」「きずな」の五作品が収納されています。

前作までは話毎に何らかの事件が起き、信太郎がその謎を解きながら物語も進んでいく、という進行でしたが、本作ではちょっと趣が変わっています。信太郎による謎の解決の要素はあまり無く、信太郎の身の回りに変化が起きる様が描かれています。

特に、これまでにも信太郎の友人の一人として結構重要な役割を演じていた、芝居の囃子方の笛吹きをしている貞五郎という男に焦点が当てられています。御家人なのですが部屋住みであることを良いことに自由に暮らしていたこの男の生活が一変し、その様が信太郎にも重なってくるのです。

信太郎の想い人のおぬいもとあることから信太郎の父親の美濃屋卯兵衛に危ないところを助けられ、じかに話し合うことになります。こうして、信太郎の生活も大きく変わっていこうとしているのです。

シリーズものだけに、ネタばれになりやすくあまり筋をはっきりとは書けません。ただ、巻を追うごとに文章のリズムが良くなってくる感じがします。特に信太郎の父親の美濃屋卯兵衛の息子を思うその姿が、微笑ましく、またせつなく描かれています。登場人物の会話も小気味よく響き、あっという間に読み終えました。

後三巻で終わり、そのことが寂しい気がするほどです。

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(こちらです⇒読んだ屋
本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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