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浅田 次郎 椿山課長の七日間

椿山課長の七日間 (朝日文庫)椿山課長の七日間 (朝日文庫)
(2005/09/15)
浅田 次郎

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この作品も「地下鉄(メトロ)に乗って」と同じく、浅田次郎の何たるやも知らずに映画を先に見ていました。西田敏行という役者が好きだったのです。でも、出番が少なく残念でした。

サラリーマンが突然死を迎えたが心を残したまま死ねないと、同様にこの世に未練を残しているやくざの組長と小学生と共に三日間だけ現世に戻り、心残りの事柄を確認しようとするお話です。タイトルでは「七日間」ですが、この世に戻れるのは初七日までということで、眼がさめてから初七日の終わりまで三日しか残されていないのです。

設定自体がファンタジーであり、生き返った三人の夫々の行動がユーモラスに、そして浅田次郎作品らしくペーソスに満ちた物語として仕上げられています。あの世の役所で「逆送」を望み、思いもかけない姿となって現世に戻ってきます。

生き返った一人目であるサラリーマンは名を椿山和昭というデパートの課長職にあった男です。妙齢の美女として生き返った椿山は、ボケが始まった父親や自分の浮気相手だった女の本心を知るべく動き始めます。

人違いで殺されたヤクザの組長武田は、自分が面倒を見ている子分たちの行く末を案じ、事故で死んだ小学生は自分の本当の親に会いたくて探しに行くのです。

夫々に思いもかけない隠された事実を知ることになり、人間の優しさや裏切り、そして無償の愛などが提示されるのです。

結末はファンタジーとはいえ少々辛さも残りますし、異論のあるところでしょう。しかし、突然文章が一人称の独白になったり、テンポのいい語りで物語が展開していくところなど、浅田次郎らしさ満開の物語です。

ではあるのですが、新撰組三部作や今読んでいる「天切り松」などと比べると少々物足りません。泣きの場面が少ないとかいうことではなく、それらの作品に比べちょっとだけ心に残るものが浅く感じてしまいました。

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遠慮

 ちょっと遠慮、

読書コメントの間があったので、ちょっと遠慮しました。
今後も遠慮に配慮します。

 浅田次郎の職人技は只々すごいと思います。
3人が数日現世にもどる、そんな物語を組み立てることがすごいです。

東野圭吾の作品で「秘密」も違った展開でしたが思い出しました。

Re: 遠慮


>  ちょっと遠慮、

お気づかい、有難うございます。

>  浅田次郎の職人技は只々すごいと思います。
> 3人が数日現世にもどる、そんな物語を組み立てることがすごいです。

そうなんですよね。
ホントに職人だと思います。
このところ、浅田次郎にはまり、他の本がなかなか読めません。

> 東野圭吾の作品で「秘密」も違った展開でしたが思い出しました。

私も読みました。
意識と体の取り違え、などという難しい設定を良く書かれていると感心することばかりでした。
東野圭吾も面白い作家さんですね。
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