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有川 浩 三匹のおっさん

三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)
(2012/03/09)
有川 浩

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全六編からなる痛快おっさん活劇連作小説です。実に心地よい、楽しい作品でした。現実にそんな話はありえないだろう、などという突っ込みは野暮と思われ、単純に爽快な物語として楽しいひと時でした。

キヨこと清田清一は剣道の達人であり、シゲこと立花重雄は短気なで柔道の達人で、ノリこと有村則夫は頭脳とスタンガン等の武器を持っての大活躍。それにキヨの孫清田祐希やノリの娘有村早苗をも加え、近所の悪をやっつけていくのだからそれは爽快です。

何より、この三人の年代が私と同じ年代なので直ぐに感情移入できました。

ただ、自分は「ジーさん」と呼ばれて何もおかしくない、そういう年齢なのだと改めて思わされたのも事実です。自分では爺さんではなく、おじさんだと思ってはいたのだけれど、孫が居るのが普通の私らの年齢は、若い人たちから見ればまぎれも無くジーさんなんですね。

そのジーさん達が「ジーさんではない。おっさんと呼べ。」と叫び、実際元気に活躍するのですから面白くない筈がありません。

加えて、息子夫婦との会話や、孫との会話などは現代の家族のまぎれも無い一面であるし、シゲの家庭で起きた浮気騒動などは、熟年夫婦の在り方を正面から問うている物語なのです。痛快おっさん物語ではなくても、それらの物語だけで十分面白そうな話におっさんたちが絡んでくるのです。

この作家さんは、「図書館戦争」であったり「阪急電車」であったりと、全く雰囲気の異なる小説を書かれています。それらが夫々に面白いのです。本書「三匹のおっさん」は北大路欣也、泉谷しげるといった役者さんによりドラマ化され、非常に好評だったと聞きました。他に「阪急電車」や「空飛ぶ広報室」「県庁おもてなし課」と映画化、ドラマ化されていますが、それも当然かなと思わされます。

久しぶりに、痛快な物語を読みました。続編の「三匹のおっさん ふたたび」が出ているそうです。早速読みたいと思います。

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還暦を過ぎて

老人と思われる年齢でも本人は老人と思っていない。
私も孫にお爺さんと呼ばせていません。

孫がじゃあ なんていうのか の質問に
友達には、お母さんのお父さんと云えと云ってあります。

ニックネームがヌ樹なので「タヌちゃん」と呼ばせています。
タヌキから タ を取って キを樹にして タ を抜いて
タ抜き = タヌキ =ヌ樹 です。

Re: 還暦を過ぎて

> 老人と思われる年齢でも本人は老人と思っていない。
> 私も孫にお爺さんと呼ばせていません。

私は、孫が出来たらやはり「じいちゃん」でしょうか。
他にはちょっと考えられませんね。

> 孫がじゃあ なんていうのか の質問に
> 友達には、お母さんのお父さんと云えと云ってあります。

それも一興でしょうか。


> ニックネームがヌ樹なので「タヌちゃん」と呼ばせています。
> タヌキから タ を取って キを樹にして タ を抜いて
> タ抜き = タヌキ =ヌ樹 です。

ちょっと呼びにくいかも。
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