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誉田 哲也 吉原暗黒譚

吉原暗黒譚 (文春文庫)吉原暗黒譚 (文春文庫)
(2013/02/08)
誉田 哲也

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江戸は吉原で花魁が狐のお面の集団によって立て続けに殺されるという事件が起きた。大門脇の面番所に詰めていた同心今村圭吾は「狐面」が出たという声に番所を飛び出し現場に行くが、犯人たちは鉄漿溝(おはぐろどぶ)に渡した橋を使って逃走してしまう。調べてみると、殺された花魁たちは皆晴海屋という女衒の元締めである丑三(うしみつ)の店の女だという。今村圭吾は丑三のもとへ行き、5百両で犯人を捕まえようと持ちかけるのだった。

著者の三作目の作品だそうです。

さすがに誉田哲也の作品らしく、テンポよく読み進めることができ、それなりの面白さを持った小説でした。でも、決してのめり込むほどに面白い、というのではなくて、単純に時間の無駄とまでは言えないというだけではありますが。

著者の言葉として、今の吉原である新宿の歌舞伎町を舞台にしたハードボイルドの話が「ノワール」であるのならば吉原を舞台にしたノワールを書こうと思ったそうです。その割にはノワール小説にはなっていないようで、単に主人公の貧乏同心がワルから裏金を貰い事件解決に向かう、というだけのことに過ぎません。同心今村圭吾は決してノワールものの主人公とは言えないでしょう。

物語自体がエロスの入った伝奇小説的な雰囲気を持ったダークな話なのですが、話の展開がいまひとつ練られたものとは感じられませんでした。

やはりまだ三作目の作品を「ストロベリーナイト」シリーズなどと比べてしまう方がいけないのは分かっていますが、誉田哲也ファンとしてはどうしても比べてしまいます。実に勝手な言い草ですがご容赦を。

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