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風野 真知雄 沙羅沙羅越え

沙羅沙羅越え (教養・雑学)沙羅沙羅越え (教養・雑学)
(2014/07/01)
風野 真知雄

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佐々成政が徳川家康に対し本格的な秀吉との戦いを持続するように依頼するために、厳寒の立山連峰を越えて浜松まで行った史実を描いた物語です。

さすがに読みやすく、一気に読んでしまいました。

佐々成政のさらさら越えという行為は、これまで他の戦国期を描いた小説の中でたまに触れられてはいました。しかし、単に冬山を越えてきた佐々成政のあまり意味のない行為、という程度にしか触れられていなかったと思います。この頃の出来事としては決して大きくはないこのエピソードを、このような物語として仕上げるのですからさすがです。

本書を読むまで、西に秀吉の意を汲んだ前田利家がおり、東に上杉景勝がいるなか、わざわざ厳寒の立山連邦を越えてまで家康のもとへ行くその理由は何なのかなど、これまであまり考えたこともありませんでした。

その答えも本書の中で触れられてはいます。しかし、決して納得のいくものではありませんでした。命をかけて厳寒の冬山を越える理由が本書の示す答えでは弱過ぎるとしか思えないのです。佐々成政という武将の性格を前田利家他の武将と比較する場面などで、実に真面目な一徹者であることを強調してあるところなど、理由づけの補強なのでしょうが、個人的には納得できませんでした。

ということで、佐々成政のさらさら越えについてネットで調べてみたのですが、やはり対秀吉戦のために家康と共同戦線を図るべく直談判をするために山越えをしたということしか書いてありません。というよりも、その理由が当たり前のように記述してある文章ばかりでした。多分残されている資料等からも学問的にもその理由づけしかないのでしょう。

とすれば、山越えの理由付けが弱いという印象については要求する方が無理なのでしょう。でも、小説として見た場合、もう少し何か考えて欲しかった気はします。

作者としても、山越えをするという事実だけでは物語としては寂しいと思われたのでしょう。佐々成政の城にもぐりこんでいる間者を洗い出す場面など、種々の色付けが為された物語として仕上がっていて、勿論面白い小説です。

ただ、これまで読んできた風野真知雄という作家の物語とすると、少々普通の小説になっている、という印象がします。この作者独特のちょっとひねった筋立ては影を潜めているのです。その点は、先に述べた山越えの理由づけと共に、欲張りな読み手としてはもの足りませんでした。

でも、この点も、著者の自由に描けるフィクションではなく、史実をもとにした歴史小説だということを考えると、素人の過大な要求なのかもしれません。

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風野 真知雄

 風野 真知雄 知らない作家の一人です、
武将佐々成政も知りません。

 siroさんのブログが無ければ、知る機会もなかったと思う作家に触れた、いやかすめた気分です。

Re: 風野 真知雄

>  風野 真知雄 知らない作家の一人です、
> 武将佐々成政も知りません。
>
>  siroさんのブログが無ければ、知る機会もなかったと思う作家に触れた、いやかすめた気分です。

風野真知雄という作家さんは、ちょっと癖があるかもしれませんが、ユニークで面白い作家さんですよ。
読みやすくておすすめの作家さんの一人です。

佐々成政という武将は、後に肥後の国の領地経営に失敗し詰め腹を切らされた人で、熊本にもゆかりのある武将なのです。

No title

ついこないだ、佐々成政と肥後(熊本)との関わりを検索したばかりでした。
佐々成政のことをあまり知らなかったのですが・・・
調べたばかりだったので、わぁ~タイミング良すぎ!!
と驚いて読みました。
改めて、また調べたので少しだけ賢くなりましたよ~

色んな本の話、楽しみに読んでますi-236

Re: No title

> ついこないだ、佐々成政と肥後(熊本)との関わりを検索したばかりでした。

いつも有難う。
佐々成政を調べるとはまた珍しい。
何事でしょうか。

大河ドラマ官兵衛から豊臣秀吉→佐々成政→肥後と繋がっていくのですが・・・
何しろ、佐々成政も知らないければ肥後の国に関わったのも知らない無教養なもので、調べたのです😅
まあ〜始まりは官兵衛です。
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