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矢月 秀作 もぐら 讐


シリーズの前作終盤で人を殺してしまった主人公の影野竜司は下関北刑務所で服役していた。そこに、下関北刑務所を始めとする数か所を襲撃対象として狂信集団が動き始めるのだった。一方、府中刑務所の壁に磔られて殺された轟警部補惨殺の犯人が、新宿でも若者を殺した上で自首をしてきた。

今回も当たり前ですがヒーロー影野竜司が大活躍です。敵役としては新興宗教アレースという狂信集団が設定されています。この集団が、前回と同様に新宿の街の真ん中でば爆弾を破裂させたり、刑務所を吹きとばしたりとやりたい放題なのです。

しかし、やはり物語全体の構成が雑でどうしても感情移入できませんでした。

例えば、服役囚である筈の影野竜司が警察の手先として狂信者達を内偵するという設定は、建前は秘密として扱うということで、まだ譲ってもいいでしょう。しかし、更に警察の捜査会議にまでも出席させるのであれば、もう秘密扱いは出来ないので、服役囚を警察官並みの扱いをしてもおかしくないだけの理由づけをしてほしいのです。単に、影野竜司の能力が必要だから、ではストーリーは流れても、物語としては成立しないとしか考えられません。どんな物語でもそれなりのリアリティは必要だと考えます。

こうした個所は随所にあり、その夫々が結局は物語を浅薄にしか感じさせていません。

とはいえ、前作同様それなりに売れているのですから、多数の意見は面白いと感じているのでしょう。ですから、個人的にはこの作者の作品はもう読まないというだけです。

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