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ジェイムズ・ダシュナー メイズ・ランナー


この本は掘り出しものでした。私の好みに正面からはまった物語を見つけたと感じます。

少年は古い炭鉱にあるようなエレベーターの中で目を覚ました。覚えているのは自分の名前がトーマスということだけ。ようやく上昇が終わると、そこは周囲を巨大な壁で囲われた巨大な広場だった。少年は巨大な壁にある扉の先には迷路しかないことを知る。ここはどこなのか、迷路は何のために存在するのか、少年の冒険が始まる。

痛快冒険小説の見本のような小説です。文庫本で533頁という、決して短いとは言えない物語なのですが、途中でやめることができず一気に読み終えてしまいました。それほどに興奮する小説です。よく書きこまれた重厚な物語を探している方には向いておらず、単純に冒険物語の世界観に浸りたい人のための物語です。

この本にはお色気は全くなく、暴力もほとんど、少年たちの同士のけんかくらいしかありません。あるのは、迷路の中にいる生物とも機械ともつかない生き物との闘争だけです。一部にほんの少しだけ、若干不気味な描写が無くはないのですが、それも取り立てて言うほどのものではないでしょう。

物語はこの世界に存在する謎の解明に向かって疾走します。最初は少しずつこの世界の説明があり、読者がこの世界の環境に慣れてくる頃に、この世界では初めての二日連続の新人の登場という状況に放り込まれます。そして、その新たな新人は女の子であり、女の子の存在自体がこの世界では初めてなのです。

この調子で、世界の説明、新たな謎、迷路の説明、迷路についての新たな謎などというように、読者の関心を上手に捕まえながら、その先の展開へと読者の関心を惹きつけて離しません。

そもそも本書はヤングアダルト向けSFスリラー小説として2009年にアメリカで発表されたそうです。あとがきを書いている本書も訳されている田内志文氏によりますと、作者のジェイムズ・ダシュナーという人は2003年に作家デビューし、作品も2015年の現在までに刊行予定のものも含めると18作もあると言いますから、「ものすごいペース」なのだそうです。

私が本書を知ったのは、既に映画化されているその予告編を見て面白そうと思ったからなのです。迫力ある画面、主人公である若者らの疾走感、何よりも迷路からの脱出というそのコンセプトに惹かれたからでした。

続編を読みたいと図書館を検索したのですが今のところまだありません、と書いたのが10日ほど前。2015年10月の下旬には入っていて、早速予約しました。映画も、DVDのレンタルで安くなったら必ず見ることでしょう。

ノンストップホラーや痛快アクション小説が好きな方ならば必ずはまるでしょう。面白さは間違いないと思います。

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本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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