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金子 成人 付添い屋・六平太 龍の巻 留め女


このごろ時代小説がブームだと言います。そして、面白い書き手が多数登場しているのもまた事実です。この金子成人という作家も有望新人と言っていいのではないでしょうか。

秋月六平太はかつては信州十河藩の供番を勤めていたが、十年前の藩の権力抗争でお役御免となり、今では大店の娘の付き添いなどで口を糊する身分になっていた。六平太いつもは護国寺近くに住む髪結いのおりきの家に転がり込んでいた。血のつながらない妹の佐和が一人で守っている浅草元鳥越の自宅にはたまにしか帰ってはいない。そうした六平太だが、ひょんなことから知り合った、道場の後輩でもある同心の矢島新九郎の力を借りながら、何かと巻き込まれる事件を解決する日々だった。

この作家もネットで見つけた作家でした。いざ読んでみるとこれがなかなかに面白い。作者は『前略おふくろ様』なども手掛けていた著名な脚本家だそうです。手慣れた書き方だと思っていたら、やはり、面白い物語を知った人でした。

先に「有望新人」だと書きましたが、本来はベテランの作家さんだと言ってもおかしくはない人だったのです。

本書は、決して目新しい設定だというわけではありません。かつては宮仕えをしていた剣の達人で、今は血のつながらない妹のそばに居るのが気づまりで、惚れた女のところに転がりこんでいる。いかにもありそうです。ですが、話の運び方がうまいために、どんどん引き込まれていきます。

痛快時代小説と言っていいこの物語は2015年7月現在でもうすでに四冊を数えています。第一巻である本書『付添い屋・六平太 龍の巻』が2014年6月に出版されていますので一年に四冊が出ていることになります。読者の支持を得ているということなのでしょう。

気楽に読める痛快時代小説の新たな書き手の登場です。また楽しみが増えました。ただ、装丁が中身とあっていないような感じを受けるのは私だけなのでしょうか。

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