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金子 成人 付添い屋・六平太 鷹の巻 安囲いの女


付添い屋・六平太シリーズの三巻目です。例によって、やはり全部で四つの短編からなっています。

「敵討ち」 神田の口入れ屋「もみじ庵」から1日2両という破格の付添い仕事が舞い込む。依頼人は、塚原七兵衛という老年の侍。塚原は二年前、息子の敵を討つために信州から江戸へやってきた。六平太は敵討ちの付添いを頼まれる。

「用心箱」 口入れ屋「もみじ庵」の斡旋した女が、奉公先の武家屋敷から金を盗んだという。逃げた女を見つければ、人宿組合から三両の礼金が入ると言われ、六平太は探索を引き受ける。犯人とされる女は、片方の眉がないという。

「安囲いの女」 谷中に住む、おようという香聞きの師匠が付き添いを求めているという。おようは、月に三度か四度、麻布谷町へ行き、二日ばかり滞在して谷中に戻る。実は、谷中で煙草屋の隠居の妾をやりながら、麻布では三人の男からそれぞれ月に一両二分の手当てで囲われていた。

「縁切り榎」 六平太は、材木商の飛騨屋の娘・お登世と、その友人であるおしのの灌仏会見物に付き添った。おしのは諸国産物を商う大店、日本橋「久野屋」の娘で、大名家の江戸屋敷に奥女中として奉公している。最近、お殿様の目にとまってしまい、このままでは寝所に行かされてしまうというのだ。
(以上Amazon 内容紹介より)

このところ、この金子成人という作家の付添い屋・六平太シリーズを立て続けに読んでいます。それだけ面白いからではあるのですが、続けて読んだためか、若干、違和感を感じてきました。物語として面白くないということではなくて、それぞれの話のまとまりが実にテレビドラマのようなのです。

つまりは、1時間で完結するということです。各章の話がきちんと完結し、それで終わりです。勿論、シリーズ全体を通しての十河藩との確執などのシリーズを通したドラマは残っていますし、サイドストーリー的に挿入されている小さなドラマもそのまま残っています。でも、各章の話の落ち着き方が一時間もののドラマに感じてきたのです。

理由はよく分かりません。他の脚本家出身の作家の作品も多く読んでいるのですが、そのように感じたことはありませんでした。金子成人という作家だけでの話です。

でも、物語として面白いのは間違いないのですから、続きも読みたいと思っています。

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