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長谷川 卓 風刃の舞―北町奉行所捕物控


気づかないほどのものは何度かあったようですが、私が気付いた昨夜余震は小さな一度のみ。たまたま目が覚めていたときにあったもので、そうでなければ多分気づかないままでしたでしょう。日中も大きなものはありませんでした。

ここ数日で久しぶりの仲間からお見舞いの連絡もあり、私が知らない他の仲間の情報も知らせてくれます。幸い大けがをした仲間はいないものの、家が半壊のものも数人いるようです。

ともあれ、読んだものの書かずにいた作品の感想です。

四谷伝馬町の町中で、いきなり飛んできた矢が通行人を殺めた。その矢は四町(四百三十六メートル)以上も飛び、矢羽は鷹羽で極上の、御大名家か大身の御旗本でないと持てぬものであるという。事件は定廻り同心から、北町奉行所の臨時廻り同心・鷲津軍兵衛にひきつがれることになった。誰が何の目的で矢を放ったのか?軍兵衛は事件の目撃者探しや、遠矢の名人の話を聞くことから始めたのだが…北町奉行所臨時廻り同心・鷲津軍兵衛の活躍を描く、新シリーズここに開幕。(「BOOK」データベースより)

本書は同心が主人公の捕物帳ものの典型的な作品という印象でした。前に読んだ『戻り舟同心』がかなりの出来栄えであったので、期待を持って読み始めたということもあったのかもしれませんが、上げに上げたハードルの下をくぐってしまいました。

『戻り舟同心』が今の祥伝社文庫の前に出ていた学研M文庫から出版されたのが2008年4月で、本書が2005年8月の出版です。その三年足らずの差が作品の差として現れたのでしょうか。

本書は本書として捕物帳の面白さは十分に持っているとは思うのですが、残念ながらキャラクタの魅力で一歩及びません。主人公は北町奉行所臨時廻り同心の鷲津軍兵衛という男なのですが、冒頭に出てくる定廻り同心の小宮山仙十郎とキャラが被ります。二人の区別がつきにくいのです。このことは軍兵衛や仙十郎の手足として動きまわる岡っ引きたちにも言えます。書きわけが今一つなのです。

更には、鷲津軍兵衛の年齢が五十歳を越えているという設定も気になります。動けない年齢とは言いませんが、この時代に第一線で動き回れるものなのか。

何も考えずにただ物語の流れに乗ればそれなりに面白いとは思います。ただ、前に読んだ作品が面白かっただけに残念です。

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