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佐伯 泰英 らくだ 新・酔いどれ小籐次 (六)




またまた台風が来ようかとしているこの頃です。もういいのに!

いつもブログを拝見させてもらっているひだまりさん。や、焼酎太郎さん達は、本FC2ブログをSSL化されています。私もSSL化すべきか、それとも思い切ってWordPressで新しくブログを立ち上げるか、悩ましいところです。

今回の酔いどれ小籐次は、江戸の町にあらわれた見世物の“らくだ”をめぐる騒動です。

江戸っ子の間で話題のらくだを小藤次も家族を引き連れて見に行きますが、元厩番であったためからくだになつかれる小藤次でした。

ところが、そのらくだが盗まれてしまいます。らくだの見世物主の江戸の興行元である藤岡屋から、ラクダがなついていた小藤次以外にらくだを捜し出せるものはいないから、と頼まれた小藤次はむげに断ることもできず、駿太郎と飼い犬のクロスケの力を借りながら、らくだの探索を始めるのでした。

小藤次にはらくだ探しの他に、旧主である豊後森藩の剣術指南役という役務も待っています。こちらは、下屋敷の元厩番であった元下士に剣術の指南を受けるなどもってのほかという上士が多く、なかなかに難儀しているのです。

また、らくだ探しが進む中、久慈屋の大旦那の晶右衛門やその内儀のお楽らと共にお伊勢参りへと行く話も持ち上がっていました。しかし、その前に熱海への小旅行の話も湧きあがります。

本書を読むと同時に、鈴木英治の口入屋用心棒シリーズも読んでいたため、どうしても両者を読み比べてしまうことになりました。
このところ口入屋用心棒シリーズのマンネリ感が出てきていたのに比べ、小藤次シリーズはそうでもありません。佐伯泰英という作家の力量かとも思いましたが、磐根シリーズでも同様にマンネリ感を感じていたところからすると、シリーズの運び方の違いではないかと思うに至りました。

小藤次シリーズの場合、物語の世界として大きく流れており、各巻はその大きな流れの中の一つの区域を切り取っているようであり、シリーズとしての奥行き、時間的経過を感じます。

それに対し、近時の口入屋用心棒シリーズの場合、捕物帳的事柄の積み重ねであり、シリーズとしての大きな流れを感じなくなっているのです。

多分、そうした物語としての大きな世界観の違いが面白さの差となっていると感じます。

小藤次シリーズもマンネリに陥ることなく、今の面白さを維持していってもらいたいものです。
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(こちらです⇒読んだ屋
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