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鈴木 英治 若殿八方破れ 8 彦根の悪業薬




若殿八方破れシリーズの第八弾です。

三年半ぶりにこのシリーズを手に取りました。

前回の岡山から今回は大坂、そして彦根へと舞台は移っています。

大坂の医篤庵の甲斎医師のもとには、原因不明の頭痛で九州へ向かう俊介らと広島で別れ養生していた皆川仁八郎が待っているはずでした。

ところが、その仁八郎は数日前に千紗という女性を追って彦根へと向かっていました。父親が殺されたとの知らせを受け彦根へ戻った千紗ですが、今度は千紗が隠れキリシタンだという疑いで統合されてしまった、というのです。

こうして舞台は彦根へと移り、井伊家の当代直央の病に絡む陰謀に巻き込まれていくのでした。

とは言っても、このシリーズの軽さはあらためて言うまでもなく、本文の量も360頁弱ほどであって二時間もかからないほどで読了してしまいました。

井伊家当主の病に付け込む御典医筆頭の暗躍も、あまりに安易な設定だなどと苦情を言うほうがおかしいと言えるほどのものであり、物語の展開も特別なことが起きるわけでもなく終わってしまいます。

とくに、クライマックスも読み手のほうが驚くくらいに簡潔に終わってしまい、これまでの物語の流れは何だったのかというほどです。

じつに漫画チックという他ないこの物語ですが、鈴木英治という作者の遊び心満載の話ですので、気楽に、そして結構心地よく読み終えてしまえます。

このシリーズもあと数巻です。一気に読み終えてしまいたいものです。
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