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鳥羽 亮 剣客春秋親子草 面影に立つ





明けましておめでとうございます。

2018年になりました。
古希という節目の年まであとわずかな年齢となってしまいました。
年ごとに時の経過が早くなっている印象を持つのは私だけでしょうか。

このブログを訪ねてくださる皆様のご多幸を願いつつ、このブログのあり方も少々考えなければ、などと思っております。
本年もどうぞよりしくお願い致します。



さて、剣客春秋親子草シリーズの第三弾です。

前巻で島中藩の若君の指南役の座をめぐり、島中藩の鬼斎流との争いが描かれてましたが、今回もその流れは続いていました。

彦四郎と里美は島中藩へ赴き、花と若君の剣術の稽古をつけ、また彦四郎は藩士の稽古をつけることになりました。一方、千坂道場の門弟である島中藩の藩士二人が何者かによって惨殺されてしまいます。

島中藩の重役の言葉によると、殺された島中藩士を殺した者は島中藩にゆかりのものらしく、島中藩士の中の鬼斎流一門の中の出世頭の田代忠次一派が不穏な動きを見せているというのです。それに島中藩の国元から鬼斎流の遣い手の渋沢道玄と宇津桑十郎の二人が出府したらしく、加えて島中藩目付筋の「梟組」も江戸に入ったらしいというのでした。

そうするうちに島中藩の江戸家老浦沢三郎佐衛門が襲われ、更には直接に花が襲われるという事態が起こってしまいます。



本シリーズ第二巻の「母子剣法」と同様に、島中藩内部の争いに巻き込まれた形となった千坂道場ですが、話の運びが前巻同様になっています。異なるのは、単に島中藩内部の争いにとどまらず、指南役の地位を狙った他道場の妬みも絡んだ様相を示している、という点です。

とはいえ他藩の内部争いに絡んでいる点では同様であり、千坂道場の門弟が殺され、相手を探し出し先手を打たねば道場自体が立ち行かなくなるために、弥八や佐太郎らを使い相手の動向を探らせ、斬り込みをかけると点は変わりません。

このように藤兵衛らの手助けにより先手を取っていく点も同様であり、本シリーズをこの作者の作品の中でもかなり面白く読んでいた身としては、若干の淋しさを感じかねないものでした。

当然ではありますが、鳥羽亮作品としての面白さは持っている作品ですので、それなりに面白く読み終えることはできました。

ただ、いちファンとしては、このシリーズの読者の意表をつくような展開も期待したいところもあり、今後の展開に期待したいと思います。
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(こちらです⇒読んだ屋
本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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