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朝井 まかて ちゃんちゃら

ちゃんちゃら (講談社文庫)ちゃんちゃら (講談社文庫)
(2012/12/14)
朝井 まかて

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その子が庭師の辰蔵の家に来た当初「俺のことを親とも思え」といった言葉に「チャンちゃらおかしいや」と答えたものだ。それからその子は「ちゃら」と呼ばれるようになり、庭師見習いとして成長してきた。

その庭師辰蔵の一家「植辰」に嵯峨流という京の名門庭師の家元と名乗る男が目をつけ、何かと言いがかりをつけてくるようになった。その理由には心当たりのないまま、「植辰」の仕事先の庭木が枯れていく。

この本の「ちゃんちゃら」という題名と、冒頭での辰蔵の娘百合の江戸っ子らしいおきゃんな言いまわしなどで、宇江佐真理の「おちゃっぴい」のような、ユーモアあふれる人情ものだと思っていました。ところが、少しずつ作庭のうん蓄などを織り交ぜながらの「ちゃら」の成長譚へと雰囲気が変わってきました。

登場人物も石組みの名手の玄林、水読みの名手である福助、そして京で庭師の修業をしてきたという辰蔵、その娘百合等個性的な面々が揃っています。

本作が2作目だそうですが既に格調の高さの片鱗が見えていて、テンポ良く、読みやすい文章です。

ただ、最後の大詰めになってのアクション性が高い見せ場になって、少々分かりにくくなっていたのが残念でした。「ちゃら」の行動の描写に少々辻褄が合わない個所があるのです。

その最後の点に若干の不満はあるものの、時代小説の新しい書き手として楽しみな作者がまた現れたと楽しみに出来そうです。

ただ、最初に読んだ「恋歌」と言う素晴らしい作品を先に読んでいたのでこの本の読み方も変わっているのかもしれませんが。

残りの未読の本も早めに読みたいと思っています。

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本ブログを別棟として位置付けて、読んだ本を記録していこうと思い立ちました。ここでの文章を母屋であるそのサイトに転記していくつもりです。

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