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水田 勁 あばれ幇間

あばれ幇間-紀之屋玉吉残夢録 (双葉文庫)あばれ幇間-紀之屋玉吉残夢録 (双葉文庫)
(2012/12/13)
水田 勁

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ブログ「時代小説SHOW」を眺めていて、面白いとあったので早速借りました。

主人公の紀之屋玉吉は幇間です。いわゆる太鼓持ちですね。一説には曽呂利新左衛門がその機知を生かし太閤秀吉のご機嫌伺いをしていたため、座敷で旦那衆の機嫌を取ることを「太閤持ち」から「太鼓持ち」というようになったそうです(ウィキペディア参照)。

玉吉は元御家人で本名を澤井格之丞といい、蝦夷地にわたり辛苦の末舞い戻ってきたという設定です。剣術の腕も相当なもので、そこを与力の中島嘉門らに目をつけられ、言わば仕置人のような仕事を持ちかけられます。断りながらも、自ら問題の事件を調べ始めますが、そこにはかつての仲間の名前が見つかるのでした。

思いのほか、テンポのいい文章です。武士が町人の座敷で裸踊りをして生計を立てる。そこには徹底して心まで落ちてしまうか、本書の主人公のように人間としての矜持を持ちつつ生きていくのかで大きな差があるのでしょう。

本書のラスト近くで格之丞の過去が少しだけ語られます。そこに裸踊りをする自身の覚悟も垣間見えます。

軽く読めるのですが、ハードボイルドタッチの展開は引き込まれてしまいました。決してストーリー展開は練れているとは思えないのですが、それでもリズム良く引き込まれます。面白いです。

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